ヒロシです。
今日1日、吉本キャビネットさんの工場で製造業派遣の体験をすることに。
アミューズメント機器の筐体の製造を体験させていただきます。
ところで、
筐体ってなんですか?
それは僕にもできるのでしょうか。
非常に不安です。
筐体(きょうたい)とは?
機械や装置類を収める箱形の容器のこと。
ゲーム機の外側をイメージするとわかりやすいかも。
―――そんな不安でいっぱいなヒロシさんを本日サポートしてくれるのが、
先輩派遣スタッフの柏倉さん です。
- ヒロシ
- 今日は1日よろしくお願いします!
先輩、あまり貫禄ないですね(笑)。どのくらい勤務しているんですか? - 柏倉
- 1年くらいですが、すっかりマスターしていますよ。わからないことがあったら、なんでも言ってください。
- ヒロシ
- 不安なんです…。途中で見捨てないでくださいよ!
―――筐体は「NCルーター での切り出し」「塗装」「鬼目打ち」「組立」の4ステップで完成します。基本的に、同じ工程を専任で担当してエキスパートになっていきますが、今回ヒロシさんには初めてでもできる工程を体験していただきながら、 筐体づくりの流れをご紹介します。
今日の意気込み(?)を動画でチェック!!
Step1 NCルーター
- ヒロシ
- いよいよ工場に入りました!
わぁ、大きな機械ですねー。ここは何をする場所ですか? - 柏倉
- 機械を使って板を加工する場所です。ヒロシさんには、筐体づくりの基礎となる
側板のNCルーターの工程を体験していただきます。 - ヒロシ
- ちょっと無理なのでは…。
- 柏倉
- 機械がすべてやってくれ、人はセットするだけなので、初心者でも大丈夫ですよ。
- ヒロシ
- 楽しそうだけど、不安が先走りますね…。
- 柏倉
- NCルーターを担当している赤羽さんがていねいに教えてくれるから大丈夫ですよ。
- ヒロシ
- えっ!? 柏倉さんが教えてくれるんじゃないんですか?
- 柏倉
- 私は担当外なので…。
- ヒロシ
- そんな…。
NCルーターとは?
軸に設置した刃物を回転させ、材料を加工する工作機のこと。刃物テーブルの動きを数値制御でコントロールし、複雑でしかも誤差0.02mm以下の高精度な加工が可能。
- 赤羽
- 機械に板を載せて固定させるだけですよ。
- 赤羽
- 板がゆがんでいることがあるので、よくチェックしてくださいね。
- 赤羽
- しっかり角に合わせてください。
- ヒロシ
- びしっと合わせないとダメなんですね。手作業ならズレませんね。
- 赤羽
- 固定したら、フットペダルを使って機械を動かしますよ。
- ヒロシ
- そんな重要なことをやっていいんですか!?
- ヒロシ
- おお! 動いた!
これはノコギリなんですか? - 赤羽
- キリです。機械で3つずつ穴を開けていきます。
機械の作業が終わるまで、しばし見守る…。
- 赤羽
- 切り出した木片を取り除いたら、エアフローで穴に詰まったごみを飛ばしてきれいにします。少し浮かせるのがコツです。
- ヒロシ
- どこまできれいにすれば…。
- 赤羽
- 目で見て、きれいであればいいですよ。
- ヒロシ
- 大丈夫だと思いますが、どうですか?
- 赤羽
- きれいです!
エアフローとは?
木くずやゴミなどを集めて取り除く装置のこと。巨大なサイクロン掃除機のようなもの。
完成品はこちら!
見た目は難しそうだけど、先輩がていねいに教えてくれたので、慣れれば僕でもできるかな。
それより!柏倉さんが僕を置いて、どこかへ行ってしまったことが気になりました…。
NCルーター体験の様子を動画でチェック!!
Step2 鬼目打ち
- ヒロシ
- さぁ、次の工程はなんでしょう?
- 柏倉
- 先ほど作っていただいた板にネジの様な部品を打ち込んでいく作業です。
- ヒロシ
- ちょっと難しそうですね。
- 柏倉
- こちらも経験4年の大先輩が教えてくれるから安心してください。
- ヒロシ
- えっ!? また柏倉さんじゃないの?
- 柏倉
- 私は担当外ですから。
- 松森
- はじめまして。
- ヒロシ
- よろしくお願いします。どんなことをするのでしょうか。
- 松森
- この機械で側板に部品を打ち込んでいきます。
- ヒロシ
- ??? なんのことやら?
- 松森
- やって見せますね。
リズミカルに作業をする松森さん
- ヒロシ
- 早っ!
- 松森
- ラインに合わせてからフットペダルを踏んで、穴に部品を打ち込んでいくんです。ヒロシさんもやってみましょうか。
おっかなびっくり作業をするヒロシ
- 松森
- まずはゆっくり、手で押さえながら、フットペダルを軽く踏んでください。打ってはいけない穴もあるので気を付けてください。
- ヒロシ
- ややこしいですね。
- 松森
- でも、効率がよい打ち方なんですよ。
- ヒロシ
- 楽しい!
でも、松森さんのスピードではできないなー。慣れるまで、どのくらいかかりますか? - 松森
- 1ヵ月くらいですかね。
- ヒロシ
- 松森さんは、1日どのくらい作るのですか?
- 松森
- 私は通常の人より100枚くらい多く作れますね。ヒロシさんのスピードだと、私の半分くらいしか作れないかな。
- 松森
- 部品が出っ張っていないかをチェックします。
うん、全然、引っかかってない!
最初は斜めに打ち込んでしまう人が多いのですが、ヒロシさん、なかなかうまいですね!
- ヒロシ
- うれしい。
コツをつかむのが難しいけど、これも慣れなのでしょうか。
僕は打つ順番を見ながらでしたが、見ないようになればパッパッとできるんでしょうね。
鬼目打ち体験の様子を動画でチェック!!
Step3の塗装は熟練の技が必要なので、今回は割愛します。
Step4 組立
- 柏倉
- 最後に、これまでの作業の集大成として組立を見学していただきます。
ここは私が担当しますね。 - ヒロシ
- 柏倉センパイ、ようやく出番ですね!
- 柏倉
- NCルーターや鬼目打ちで整えられた側板、底板、背板を合わせて、電動ドライバーで組み立てていきます。
背後にぴったり寄り添い、ワザを盗もうとするヒロシ。
組立見学の様子を動画でチェック!!
ヒロシが足を引っ張っているにも関わらず、本日のノルマは順調に達成中!
すごいぜ、先輩たち。
いざ出荷!
- ヒロシ
- こちらで作ったものが出荷されて、別の工場で筐体として完成するんですね。
- 柏倉
- そうです。毎日、専用トラックで県内の別の工場へ届けます。
我々が作った筐体が、無事に詰め込まれ、旅立っていきますね。
お願いします! お気をつけて! 安全運転で!
元気でなー。
行ってしまいました…。
業務終了!
- ヒロシ
- ひとつひとつの作業はシンプルでしたけど奥が深いですよね。
- 柏倉
- いろいろコツがありますからね。できるだけ効率などを突き詰めていくと夢中になっちゃいますよ。
- ヒロシ
- なるほどー。ちなみに、僕は初心者として何点でしたか?
- 柏倉
- 100点満点です。バッチリでした。
- ヒロシ
- 本当ですか!? どこでもがんばれる気がします!
柏倉先輩も1日ありがとうございました。
お元気で!
業務を無事終えて、ひと安心したところで、テクノ・サービスから派遣されている先輩方たちと。
最初は不安でしたが、なんとか筐体をつくることができました。
今日は1日みなさん、ありがとうございました!
いやー、これで仕事を失っても大丈夫だな。
吉本キャビネットさんに雇ってもらおう。
センパイたちとの交流を動画でチェック!!
感想コメント 体験を終えて
若い頃、倉庫などで日雇いバイトをしたことはありましたが、製造業派遣の仕事は未知でした。なかなか奥深い作業を体験させていただき、楽しかったです。割と几帳面だから向いている気がします。これで仕事を失っても安心です。
PROFILE&INFORMATION
ヒロシ
1972年、熊本県出身。ヒロシ・コーポレーション所属。趣味はキャンプで、その様子を公式YouTube『ひろしチャンネル』でも公開し、今年4月には登録者数11万人を突破した。
ヒロシ最新情報はコチラ!
https://www.hiroshicorp.com/
今回、おじゃました工場はこちら!
吉本キャビネット株式会社
1935年の創業以来、木工NC加工を専門とする。音響用スピーカーをはじめ、
ディスプレイ、アミューズメント用筐体の製造で、高い評価を得ている。
埼玉県蕨市錦町1-14-6
http://yoshimoto-cabinet.co.jp/